私は約9年間、アトピー性皮膚炎に悩まされています。顔を除くほぼ全身に痒みが出ており、毎日血まみれになりながら戦っていました。見えるところはカサブタや掻き傷が残っていて、半袖や生足で外を歩くことは出来ません。海やプール、大浴場も人目を気にして入れませんでした。同世代の女の子と同じようなオシャレが出来ず、辛い思いもしていました。

この9年の間にたくさんの病院に掛かりましたが、ハッキリとした原因も分からず、アレルギー検査をしたり、光治療をしてきましたが、最終的には飲み薬と塗り薬(ステロイド)を処方される日々でした。同じ病院に通っても、段々と医師の方も淡々とした対応になり、身体の状態を確認せずに｢薬を出すので飲んで下さい」と言われるだけになりました。そうなると転院の繰り返しです。金銭的にも精神的にもとても辛かったです。

正直今でもこの悩みと戦っております。それでも、少しずつ症状は良くなってきています。その理由は信じてもらえないかもしれませんが、大きく２つあります。１つ目は、仕事を辞めてストレスが軽減されたことです。掻くという行為は、精神面にも左右されるように感じます。２つ目、これが一番の大きな要因だと思います。それは、爪にジェルネイルをしていることです。個人的な意見かも知れませんが、痒みというのは寝ている時が一番強く出ていました。手袋をはいて寝ても、無意識に脱いでまた引っ掻いて血だらけに…という事も多々ありました。ジェルネイルをしてからは、自分でも驚くくらい寝起きの時の掻き傷が改善されました。根本的な解決にはなっていないと思いますが、これ以上傷を増やさないように自分を戒める効果があるのかもしれません。今は病院の薬に頼ることもなく身体中の掻き傷は、確実に少なくなっています。

皮膚の病気はまだまだ原因不明のことが多かったり、医師によってはつける病名が異なったり、謎が多いことばかりです。例えば皮膚がんにも放射線治療が効果的なものとそうでもないものがあるそうです。そして、完全に治すにはとても根気強く治療を続けなければいけません。痒みを抑える薬に頼ってばかりではいけません。私は９年の長い月日をかけて傷つけてしまった自分の身体を少しでも労り、快復に向けて出来ることを模索し続けたいと思います。