病院名を聞いただけで絶対に訪れたくない拒否反応を起す病院があります。
隣の市にあるJR線と私鉄が乗り入れている駅があるのですが、
駅前に立地をしているので周辺の方は誰でも知っている病院です。
我が家はご近所さんとの関係も良好で親しくしている方も多いのですが、
お互いの家を行った来たりする仲の良い方が数人いました。
家族ぐるみの付き合いで遊びに行ったり、
父ともゴルフを一緒にする幼馴染の方がいたのですが、
私も父親と同じように親しくしており子供の頃から可愛がって頂いていました。
60代の叔父さんだったのですが心臓の方が少し悪いらしく、
常時薬を飲んでいたのですが私生活には支障がなく、
無理をしなければ普段の生活が送れる方でした。
その叔父さんが心臓の手術をする事になったのですが、
特に急を要する病気ではなく将来的に考えると、
若いうちに受けて置いた方が安心と言う事で手術に踏み切ったのです。
駅前の有名な病院で手術をする事になったのですが、
手術の2週間前には家に来て父親とお酒を交わしながら、
来週の手術をがんばると言って気合が入っていました。
手術の前日には自宅に電話があり、退院をしたら家に行くので病院に来なくて良い、
と連絡を貰ったのですが、とても明るい声で元気そうでした。
そして手術の当日です、手術中にショック状態に陥って意識が回復する事なく、
そのまま帰らぬ人となってしまったのです。
まさかと思いましたし前日に電話で話をした時には元気そうでしたので、
家族全員で信じられない状態でした。
心臓にバイパスを通す簡単な手術で成功率が92%だったそうですが、
そんな状態で死ぬとは誰も想像ができません。
手術前に同意書を書かされて万が一の時には何も言わないと一筆書かされてますので、
家族も泣き寝入りだったのですが多分手術のミスだったと思います。
続いてその後、家の向いある父親と幼馴染の叔父さんがいたのですが、
とても世話好きな方で家族共々お世話になりましたし、
私自身も何かあれば真っ先に相談に行く好きな叔父さんでした。
その叔父さんが胆石の手術をする事になったのですが、
入院をするとしばらく会えないので我が家でお酒を飲んで、
父親と楽しく飲んでいました。
その一週間後に入院をして手術をする事になったのですが、
病院は例の駅前の病院だったのです。
直感的に過去の死んだ叔父さんの事が頭に浮かびましたが、
そんな事は叔父さんに言えませんし、簡単な胆石の手術と聞いていましたので、
大丈夫だろうと思っていました。
ところがです、そのおじさんも手術から一回も目を覚ます事がなく、
3日後に亡くなってしまったのです。
先に亡くなった叔父さんとまったく同じ病院でしたので、
完全に信じられない病院だと思いましたし、
一年で二人も信頼できる人を亡くしたのですから本当にショックな出来事でした。
後から考えると不思議な事が合ったのですが、
その叔父さんが家に来た時に私にこう言ったのです。
お父さんお母さんを大切にして助けてあげるんだよ、と諭すように言ってくれたのですが、
もしかしたらお別れの言葉だったのかも知れません。
隣町では有名な病院なので知人から名前を聞く事が多いのですが、
一年で二人も亡くなってしまいましたので、
あの病院だけは一生行きたくないと思っています。
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