私の母は65歳でガンになりました。昨年1月に口腔ガンと診断されたのです。ステージ3で首にもしこりができており、転移の可能性ありと言われました。ガンに気付いたきっかけは歯科定期検診でした。奥の歯茎が異様に腫れており、しかも長期間にわたっていました。医者からは大学病院で診てもらった方がよいと言われ、すぐに精密検査をしました。結果は口腔ガンの可能性が極めて高く、すぐに専門医に指示を仰ぎなさいとのことでした。私はまさか母がガンになると思わず、驚きのあまり頭が真っ白になりました。しかし私も全力で病気と戦わなくてはならないと覚悟を決めました。
家からは遠い所に入院だったため、送り迎えはすべて私が行いました。大変ではありましたがそうも言ってられません。手術のときは仕事終わりで駆けつけ、終わったのは深夜の2時です。現在は転移がなく、手術をした傷がなかなか癒えないだけで日常生活は普通に過ごしています。
私は母がガンになったことでわかったことがあります。それはガンは早期発見であればあるほど治る確率は高く、治療も簡易で済みます。面倒がって検診を受けないと痛い目に遭うのは自分だということです。また家族の病には家族全員で戦わなくてはならないことです。病気の本人は家族の存在と気遣いに敏感になります。そこでいかに本人の気持ちを支えるかで病気に対しての取り組みも変わってきます。
今一度自分の健康状態をチェックし、何かあった場合に備えて家族内で意思の統一を図るべきだと感じました。